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二十四節気の文字からなる商標
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こんにちは! 商標専門弁理士の長坂です。
まずは電車に関する写真から。
3月の写真は「サンライズ出雲」(JR寝台特急)です。
「サンライズ出雲」は東京駅-出雲市駅間を結んでおり、東京駅-高松駅間を結ぶ「サンライズ瀬戸」と東京駅-岡山駅間は連結して運行されています。
14日のダイヤ改正で、JR寝台特急の「北斗星」が臨時運行になるため、定期運行されるJR寝台特急としては唯一のものになるようです。
いわゆるブルートレインではありませんが、二階建て車両の二階個室から見る星空は一見の価値があると思います。
ここからは商標のお話です。
「サンライズ出雲」に関連する商標登録されているでしょうか?
答えはYES。
JR西日本とJR東海との共同で「サンライズ」の文字が輸送の分野に商標登録されています(商標登録第3035713号)。
続いて、今月は21日の春分の日にちなみ、二十四節気の文字からなる商標を紹介します。
調べてみると、「春分」の文字からなる商標は、ある和菓子屋さんによって菓子の分野に登録されています。
この和菓子屋さんは、二十四節気の文字のすべてについて、商標登録にチャレンジしたようです。
文字を足したりしながら、「大寒」、「小寒」、「冬至」、「大雪」、「小雪」、「立冬」、「霜降」、「寒露」、「秋分」、「白露」、「処暑」、「立秋」、「大暑」、「小暑」、「夏至」、「芒種」、「小満」、「立夏」、「穀雨」、「清明」、「春分」、「啓蟄」、「雨水」までは登録できましたが、「立春」だけは別の和菓子屋さんがすでに登録していますので、権利移転で対応するしか手段はないでしょう。
既存の言葉からなる商標の登録の難しさを物語っていると思います。
なお、先月のバレンタインと同様、菓子の分野で商標登録されていても、「春分の日用菓子」のような一般的な使用ができないというわけではありません。
商標は「あきないのしるし」ですので、商売で使用する場合、特にブランド名として使用する場合は確認し、可能であれば登録も検討しましょう!
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講師:長坂 剛人 商標専門弁理士
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目黒駅前にある事務所「特許業務法人むつきパートナーズ」を本拠地に、お客様との面談と調査に全身全霊をささげる商標登録の専門家(商標専門弁理士)です。
地元に密着しているからできる迅速な対応・商標専門弁理士による丁寧な手続き・法人経営で安心のサポート体制。
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