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風呂敷で楽しむ和のくらし 第104話
源氏物語の頃の衣食住―5

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源氏物語の頃の衣食住―4

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源氏物語の頃の衣食住―3

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源氏物語の頃の衣食住―2

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風呂敷で楽しむ和のくらし 第99話
日本の衣食住 師走

風呂敷で楽しむ和のくらし 第98話
日本の衣食住 霜月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第97話
日本の衣食住 神無月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第96話
日本の衣食住 長月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第95話
日本の衣食住 葉月

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にほんのくらし 霜月

霜月の兆し 「木枯らし」

晩秋から冬の始め頃、北から強く冷たく吹き付ける風を「木枯らし」と呼びます。
木の葉を吹き飛ばして、枯れ木にしてしまうほどの強い風のことで、日本で作られた漢字である国字では「凩」と書きます。
ところで、国語辞典で「木枯らし」を引くと、解説の二番目に「すりこぎをいう女房詞」とあります。
この用例には「嬉遊笑覧」という随筆の「木枯しとは葉の落たる木をすりこぎといふがごとし」が挙げられています。
北からの冷たい木枯らしが吹くと、木の葉は吹き散らされ、 葉を全て飛ばされた木は、幹を露わにされてしまいます。
その様が正に「すりこぎ」のように見えることから、凩はすりこぎを想起させるものとして、言い伝えられてきたのでしょう。

霜月の行事 「酉の市」

酉の市は、鷲神社、酉の寺、大鳥神社など鷲や鳥に因む寺社の年中行事で、主に関東地方を中心とした祭です。
例年11月の酉の日に行われ、大酉祭(おおとりまつり)、お酉様(おとりさま)ともいわれます。
「酉の日」は、毎日に干支十二支を当てて定める日付け法で、「酉」に当たる日のことです。
十二支は12日おきに巡ってくるのですが、日の巡り合わせによっては、酉の日は2回の年と3回の年があります。
3回ある場合は、初酉を「一の酉」、次を「二の酉」、3回目を「三の酉」と呼びます。
この「三の酉」まである年は、火事が多くなるかもしれないと言われて来ました。
そのため、三の酉がある年には普段に増して、世の中では火の用心が心がけられました。
酉の市には沢山の露店商が出ますが、中でも熊手を売る露店が沢山あります。
その年話題になった人物や事柄を付けた熊手もあり、酉の市の賑わいは、晩秋の風物詩です。

霜月の和菓子 「千歳飴」

霜月には子どもの成長を祝う七五三の節供があり、お宮参りが行われて来ました。
この節供欠かせないのが、千歳飴です。
千歳飴の千歳とは千年ということで、七五三を祝う子供への長く久しく生きて欲しいという願いから名付けられたものです。
子供たちの人生が長く続くようにと、その形状も細長くなりました。
千歳飴を入れた袋には、長寿を象徴し、鶴亀や松竹梅などが描かれてきました。
又、熊手を持つおじいさんと箒を持つおばあさんの図「尉(じょう)と姥(うば)」が描かれている袋もありました。
尉と姥は高砂神社の松に宿る神様で、厄を掃き、常盤の松葉をかき集めることで、こどもの長寿と幸せを具現化した図柄なのです。
飴の色も紅白で、名前も形も色も包装紙も、長寿と吉祥の祈りにあふれた千歳飴には、子どもが健やかに成長して欲しいという親の願いが深く込められています。
今はキャラクターがデザインされたパッケージになっていたりしますが、袋にも子供の成長の祈りが込められていたことを忘れずにいたいものです。

霜月の風呂敷の俳句

「木枯にひろげて白し小風呂敷」芥川龍之介

木枯らしが吹く中を、どんな用事なのか風呂敷をひろげた人がある。
冷たい強い木枯らしの風を吹き付けられた風呂敷は、ハタハタと激しく風になびき、大きく広がったことでしょう。
真っ白な風呂敷は殆どないと思うのだけれど、晩秋の灰色の空に広がった風呂敷の色の明るさは、目に鮮やかに焼き付いたのでしょう。

霜月のふろしきYoutube

1分で出来る真結び

ふろしきのうた「ふふふふろしき~真結び」」、このふろしきのうたと共にやってみて、マスターしてくださいね♪

「ふ、ふ、ふ、ふ、ふろしき(真結びバージョン)」
ふ、ふ、ふ、ふ、ふろしき!
つつんで、むすんで、おでかけ!(フー!)
どんなものでも 包める
変幻自在な 布です
唐草文様に 麻の葉文様
基本の真結び やってみよう!
ふ、ふ、ふ、ふ、ふろしき!
つつんで むすんで おでかけ! 
なんでもできる おどろき!
フロシキブルに ふろしき!(フー!)


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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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