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風呂敷で楽しむ和のくらし 第131話
日本文化の「道」8 日本の茶道の「茶事」と「茶会」

風呂敷で楽しむ和のくらし 第130話
日本文化の「道」7 「茶道」の茶室と露地

風呂敷で楽しむ和のくらし 第129話
日本文化の「道」6 日本の「茶道」の抹茶

風呂敷で楽しむ和のくらし 第128話
日本文化の「道」5 日本の「茶道の道具」

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風呂敷で楽しむ和のくらし 第126話
日本文化の「道」3 日本の「茶道」の流派

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日本文化の「道」2 茶道 茶道の歴史

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日本の浮世絵を楽しむ12 幕末・明治・近代の版画

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日本の浮世絵を楽しむ11 歌川広重

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日本文化の「道」8

日本の茶道の「茶事」と「茶会」

茶の湯のもてなし

「茶事(ちゃじ)」と「茶会(ちゃかい)」は、本来は同じく茶の湯で客をもてなす集まりで、茶をおいしくいただくことが目的です。
時代を経て茶道が広まるにつれ、懐石料理の提供ののちに薄茶と濃茶でもてなす「茶事」から、薄茶と菓子で簡略にもてなすものまで、幅広いもてなしの方法が生まれました。
「茶事」も「茶会」と呼ぶのではありますが、現在での一般的な「茶事」と「茶会」の違いについてお伝えします。

「茶事」

「茶事」は基本的には、懐石料理と濃茶と薄茶を提供する正式な茶会です。
「茶事」では、客は「待合(まちあい)」で参加者が揃うのを待ち、全員が揃ったところで、茶室に「席入り」します。

「初炭(しょずみ)」

客の席入りが終わると、亭主は出て客との挨拶をかわし、茶を点てるための湯を沸かすために、炉に炭をつぎ、香をたいて、客一同に香合の拝見をしてもらいます。
この最初の炉や風呂に炭をつぐ「炭点前」を初炭と言います。

「懐石」

次に亭主は客を「懐石」でもてなします。
懐石は、通常一汁三菜(汁一種、向付・煮物・焼物の三種の料理)です。
本来の懐石は茶を美味しく戴くためのシンプルなものでしたが、近年は炊き合わせや酒肴なども加え、豊かな内容になってきています。

「初座」

「懐石」を終えると、亭主は主菓子を客にすすめ、客一同は主菓子を懐紙にとり頂きます。
客は茶室を出て、露地の内腰掛へ移ります。
これを「中立ち」と呼び、席入りからここまでを「初座」と言います。
この間に亭主は濃茶の準備を整えます。
客が内腰掛から二度目の席入りをすると、「後座(ござ)」が始まります。

「濃茶」

客が席入りを終えると、濃茶が亭主によって点てられます。
濃茶は薄茶の約二倍の量の抹茶を人数分一椀に取り、茶筅で丁寧に練って点てます。
その一椀の濃茶を、客は正客から順に頂き、飲み口を清めて次の人に送り味わいます。
「濃茶こそが茶事」、初炭も懐石も主菓子も、すべてこの「濃茶」を通して、亭主と客が心を通じ合わせる時を作るための準備と言えましょう。

「後炭(ごずみ)」

濃茶の点前を終え、客が茶入れ・茶杓・仕覆の拝見を終えると、亭主は炉の火を直します。
これを「後炭」といいます。

「薄茶」

その後、亭主は薄茶を客に一椀ずつ点て、勧めます。
客は薄茶を飲み終えたら、道具の拝見をしながら会話して、和やかに過ごします。
拝見が終わると、亭主と客は互いに礼を交わし、亭主が客を玄関先までお見送りをしてすべての行程が終了します。
正式な茶事は席入りしてから終了まで、大体4時間前後かかります。

「茶会」

茶事と茶会の明確な違いは、提供されるもてなしの内容と規模にあります。
「茶事」は濃茶を美味しく戴くためのフルコースですが、「茶会」は茶事のプロセスを簡略化し、主に抹茶と和菓子を楽しむ略式の集まりを指します。
食事は出るとしても「点心」と呼ばれる簡易なお弁当が出される程度です。
薄茶でもてなす茶会には、流派や同好者の会などの会員制のもの、寺社や地域で誰でも参加でいるもの、などがあります。
規模や人数も、大人数が参加できる茶会から、小人数の茶会まで色々あります。
大人数の茶会は「大寄せ(おおよせ)」の茶会ともいい、誰でも参加できる気安さから、初心者が体験できる良さがあります。
少人数の茶会は、全国で流派ごと、茶の湯の指導者や弟子の集まり、同好の士の集い、など様々に行われています。

茶会の荷物置き場は風呂敷包みでいっぱい。

ある神社での大寄せの記念茶会の一コマ。
茶会の座敷には、茶会用一式を入れた袱紗ばさみしか持ち込まないので、バッグや紙袋などは荷物置き場に置いておかないといけません。
その際、複数の荷物をひとつにして包めるのが風呂敷のよいところ。
流石、茶道を嗜む方々の集まりなので、荷物置き場は色柄とりどりの風呂敷で包まれた風呂敷包みでいっぱいでした。


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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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