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日本の衣食住
睦月

お正月の晴れ着

お正月は、家々に福徳や幸せをもたらし、その家を一年間守ってくださる歳神様を迎える特別な日です。
日本人は、このお正月のような年中行事や儀礼、祭などの特別な日である非日常を「ハレ」の日とし、普段の日常を「ケ」と考え、区別してきました。
「ハレ」の語源は「晴れ」であり、一生に一度のような場面は「晴れ舞台」と言いました。
「ハレ」の日の衣服は「晴れ着」と呼び、衣類の中でも上等な衣類を選んで着たり、新しい衣類を誂えたりしました。
お正月も一年の最初の特別な「ハレ」の日なので、「晴れ着」を着て、年神様を迎えたり、初詣に行ったものでした。
江戸時代には、正月に新しい着物を新調する「着衣始(きそはじめ)」という風習があり、今も俳句の季語で残っています。
今は着物を着なくなり、洋服も普段から色々着替えてお洒落が出来るようになり、「ハレ」と「ケ」の境はどんどん無くなってきています。
しかし、新しい年を迎えるお正月には、上等なものでなくてもよいし、全て新調しなくともよいので、その人それぞれの「晴れ着」をまとい、心新たに歳神様をお迎えしたいものですね。

お正月のおせち

おせち料理は、玄関に飾る門松や注連飾り、床の間や竈前に飾る鏡餅、などと同様、年神様をおもてなしするのに、お正月に欠かせない料理です。
おせちは「御節供」と書きますが、「御」は接頭語、「節」は節の日の意味です。
季節の変わり目である節の日には節会を行い、供物をささげました。
この節会の供物は、節会にお供えすることから「御節供」と名付けられ、おせちと呼ばれるようになりました。
本来は年に何度も節日はありましたが、一年の最初の特別な日であったお正月の料理だけが、「御節供(おせち)」と呼ばれるようになりました。

代表的なおせちの種類と意味

祝い肴

黒豆 無病息災でマメに働けるように。
数の子 卵の数が多いことから五穀豊穣と子孫繁栄を願った。
田作り カタクチイワシは田「肥料として役立ったことや、別名の「ごまめ」を「五万米」と当て字して、五穀豊穣を願った。
たたきごぼう しっかり根を張ることから、長寿や息災、豊作を願った。

口取り

伊達巻 派手さを意味する「伊達」巻きと名付けられた華やかな卵焼きで、巻物(書物)に似た形から、文化や教養を持つよう願った。
きんとん きんとんは「金団」と書け、金銀財宝を想起させるので、金運を願う。
紅白かまぼこ 形が初日の出に似ておめでたく、紅白は縁起が良い色。

焼物

鰤照り焼き 出世魚である鰤(ぶり)にあやかったもの。
海老焼き物 腰が曲がり、ひげが長い様子から、長寿を願った。

酢の物

紅白なます お祝いの紅白の水引を、人参と大根で表わした。
酢蓮 レンコンには穴が沢山空いており、「将来の見通しがきく」縁起物。

煮物

昆布巻き 「喜ぶ」の語呂合わせ。書(巻物)の形に似ているので、文化や学問の象徴もされる。
くわい 芽が一本長く大きく出ることから「芽が出る(出世する)」と祈願した。
手綱こんにゃく 結び目があることから円を結ぶという縁起かつぎ。
たけのこ その成長の早さや天に向かって伸びる様から、子供の成長や出世を願った。

おせちを詰める重箱

重箱は同じ大きさの方形の箱を重ねた容器です。
おせちといえば重箱に詰めてありますが、なぜお重に入れるのでしょうか?
重箱は中国から伝わった食物を入れる「食籠(じきろう)」が、日本で形を変えて生まれたものです。
「重箱」という言葉は、室町時代末の『饅頭屋本節用集』に出てくるので、その時代からは名実ともに使われていたようです。
江戸時代になると、手提げを付けた提げ重箱にして、野外の行楽で使うようにもなりました。
本来の重箱は、年中行事や贈答などに使われるようになりましたが、中でもお正月のおせちを詰めるには、重箱は最適でした。
お正月は、五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄などの福を授けてくださる年神様を迎える行事です。
おせち料理は縁起物なので、重箱に詰めることで「福が重なる」「めでたさが重なる」と願いを込める意味も持てました。
おせちはお正月三が日、家事を休めるようにと作られた保存食でもあったので、おせち料理を保存するのに、蓋つきの重箱はとても役立ちました。
沢山の種類を一同にコンパクトにまとめられるので、家族やお客様と頂く時には、段をはずして並べれば、簡単に供せました。
供した後は、お重を重ねることで蓋の代わりになり、保存する場所も取りません。
保存にも保管にも提供にも役立ち、縁起もよい道具である重箱は、実に日本人の感性に叶った道具と言えましょう。

おうちで楽しむ睦月の風呂敷包み

重箱を包む花びら包み(ふろしきぶるふろしき超撥水バージョン虹色)

おせちを詰めた重箱を包んでみました。
おせちがぎっしり詰めてあると重箱は重くなりますが、風呂敷ならばしっかりきっちり包んで運べます。
中でも花びら包みは、結び目が一つになるので、ずれずに持ち運びもしやすい包みです。
超撥水風呂敷なら万が一、水気がこぼれても安心です。


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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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